馬の目皿(うまのめざら)です。以前より気になっていて、ひとつ欲しいなあと思っていたところ、京都の骨董市にて見つけました。欠けや傷が多かったので、価格は4000円程だったと思います。
大胆な構図と色合いが好きで、とても気に入っています。夏場には蚊取り線香置きとして使っています。渦巻き柄で合わせたようになってしまったのですが、たまたまです(笑)
馬の目皿は、江戸時代後期に日用雑器として、瀬戸・洞地区を中心に、明治初期頃まで生産されました。
渦巻きの模様が馬の目のように見えたことから、このように呼ばれるようになったとのことですが、由来は諸説あります。
大きさに応じて、渦巻きの数は異なりますが、ほぼ同じ大きさにて、素早く均等に渦巻きを書き上げるのには、熟練の技が必要となります。
素地は厚く、柔らかみがあって、どっしりとしています。江戸末期には日用雑器として発展し、庶民の間で重宝されたようですが、明治時代初期頃には生産されなくなりました。その後は、柳宗悦らによる民藝運動によって、改めて注目されるようになり、いまも人気の高い器です。
これは、市販品の手塩皿ですが、かわいいのでお菓子を頂く時に使います。普通のお茶請け菓子も、袋のまま頂くのではなく、たまにはちょっとお皿に盛って提供するだけで、コーヒータイムがより楽しくなります。
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